GI認証 山内かぶら

GI(地理的表示保護制度)は、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産を保護する制度。

ビジネスにおいては、その地域ならではの要因と結び付いた品質、製法、評判、ものがたりといった、産品の強みや魅力が見える化され、国による登録やGIマークと相まって、効果的・効率的なアピール、取引における説明や証明、需要者の信頼の獲得を容易にするツールになります。(農林水産省HPより抜粋)

若狭にはGI認証が3つあります。(参考HP

  • 谷田部ねぎ
  • 山内かぶら
  • 小鯛のささ漬

山内かぶらはここにしかないカブ

山内の場所は赤く囲った地域で、舞鶴若狭道 若狭上中ICすぐにあります。

南北に流れる鳥羽川の東側、やや傾斜のある土地に集落があり、福井県の集落によくあるように、山際に宅地、陽が燦々と降り注ぐ土地には田や畑が広々と整備されています。

一方で、土地は川沿いに平地があるものの川の東西には長細く山々が連なっていて、寒暖差があり、雲海が発生しやすい適度な湿度も含んだ地域です。

静かで穏やかな場所で、集落に住む皆さんが丁寧に暮らしていらっしゃる素敵な場所。

そんな集落の一角で、山内かぶらは育ち、11月後半に収穫が始まります。

一般的なカブは表面がツルッとして整った顔立ちがありますが、山内かぶらはヒゲつきで、くぼみを持つ表情。

食感は繊維質で歯触りがよく、煮崩れしづらいため口の中で存在感を際立たせます。火を通すと甘みが増し、優しい口当たりに変化するのも特徴。

種も、100年以上昔からの良質な品種をそのまま丁寧に継いで大切に採取、そして次の播種へと繋げています。

この山内かぶらを使った婦人会の皆さんによるかぶらちゃんの会が作っていらっしゃる炊き込みご飯は、この地域ならではの食材と味わいを持って独特の美味しさで食事を楽しくしてくれます。

山内かぶらのような特色のあるカブも珍しく、カブ自体はもちろん、葉も越前塩でサッと炒めるだけでも美味で、アブラナ科のため、種自体にも辛味があることから一部事業者で梅酢と合わせた和風マスタードを生産されたりして、全て余すことなく利用されています。

まとめ

ここでしか収穫できない山内かぶら。

その独自性と限られた土地での限られた収穫量ゆえに、大切に作り続けていこうとされる地元の皆さんの意思。

地域の食文化であり、若狭山内のアイデンティティでもあるため、特徴的なかぶらを食べて、その地域性を感じていただけたらと思います。

11月後半から1月末にかけて収穫が続き、若狭町内の直売所、たいしたもん屋で販売もされています。

農村の暮らしを特産の特別なかぶらを通して、心豊かな時間を体感してみてください。

関連記事:若狭町の直売所

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