清流 鵜の瀬

毎年のように、残酷な暑さがやってきます。

大阪では日中の気温が35℃を超える日々が続いていますが、この日本海側、若狭では30℃前後と暑いなりにも耐えられるレベル感で日々推移しています。

これはまさに避暑すべきレベルですね。。

そこで、子供連れのご家族や友人知人とのお出かけ先、一人ふらっと旅での避暑地におすすめなのがこの若狭。今日は鵜の瀬をご紹介します。

天平の昔、ここ近くの神宮寺から奈良の東大寺に行かれた実忠和尚が奈良の大仏開眼供養したのち、753年に東大寺二月堂を創建。修二会を始められ、全国の神々を招待されてほぼ全ての神々が参列された中、若狭遠敷明神(近くの彦姫神社)だけ見えず、10日近く経った後に参列されたという。

お詫びも兼ねて、若狭より二月堂の本尊へお香水の閼伽水(神仏に備える水)を送る約束をされ、その際に二月堂の地中から白と黒の鵜が飛び出て、その穴から泉が湧き出たのを若狭井と名付け、その水を汲む行事がスタート。⇨東大寺二月堂のお水取り

その水源がこの鵜の瀬の水中洞穴。

10日かけて奈良に到達しているとする伝説信仰はとても興味深く、ここ鵜の瀬では、毎年3月2日にお水送りが、二月堂では3月12日にお水取りが行われる。ユニークなのが、根来八幡の神人と神宮寺の僧との神仏混淆の行事となっていること。

奈良で育った私にとって、何度も観てきたお水取りがそもそもこうした伝説にちなんでいることなどつゆ知らず、ご縁をいただいたこの若狭の地でお水送りを知るというなんとも不思議な感覚。

若狭小浜の3月2日夜はかなり冷え込むのですが、一見の価値アリ!

一方、盛夏は、というと、さすがは環境省選定の名水百選の鵜の瀬

清く心地よい冷たいせせらぎが豊かに穏やかに、そして静かにそこにあります。

もちろん、神事が行われる一帯ですので、神様の尊厳を損なうような扱いは御法度ですが、清流に少し体を預けてみるのはいかがでしょうか。私も時として、朝夕などの時間にサンダル履きで河原から浅瀬に入って涼みつつ、こうした伝説を想起しています。

神域では失礼に当たらない節度をもって遠敷川や地域と関わりたいですね

鵜の瀬にはお手洗い、名水の給水所があります。河原は一部深めなところもありますが、浅瀬になっていて、落ち着いて涼むにはうってつけです。

ここで涼んだ後は、若狭の葛まんじゅうを召し上がってみては?

瓜割の水公園の名水の里さんや、小浜の伊勢屋さんで限定販売されています。

実のところ一番のおすすめは、熊川宿で行われるイベントでそっと販売提供される日本三大葛の一つ、熊川葛を100%使用した葛饅頭。これはまた別途ご紹介しますが、本気の本物のこれぞ葛粉!です。精製過程に携わらせていただいて学ばせていただいた私の一番のおすすめですが、流通量が本当に限られている・・。惜しい。

日本の夏はクーラーなくしては快適さを失いがちですが、若狭にお越しいただければ、体に負荷の少ない自然の涼しさが待っています。

コンクリートジャングルに身を置く方に、ぜひ足を運んでいただきたい場所です。特に暑い夏はお勧めで、非日常の中でリラックスしていただけますよ。夏の若狭は海だけではないのです♪

Today is the first day of the rest of my life.

2 COMMENTS

若狭町 夏の気候 – 人生は七転び八起き!コウ流 わくわくする豊かなミッドライフ

[…] 避暑地をどこにしようかと悩むことはしばしばですが、この若狭を選択いただくのも一手です。清流もあり、もちろんお水は冷たく美味しく、美しい若狭湾ではアクティビティ会社の指導のもとでSUP /カヤックが楽しめ、もちろん海水浴も。そこに気候が涼しめであれば、もうこれは避暑地の一つとして選択肢に挙げておきたいところ。 […]

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