田舎生活と虫

幅広く「虫」はお好きですか?

虫といっても、多種多様ですが、小指第一関節までぐらいのサイズ感までのものをイメージしてください。

田舎に暮らして季節に応じて様々な虫たちとの出会いがあります。

例えば、自宅から外を眺めるとき、ベランダがあり、手摺りもあります。

さて、このベランダを今の時期に見渡してみると、見えるのは無数の蜘蛛の巣。

蜘蛛は夏場から精力的に巣作りに励んでおられ、蜘蛛の子があちらこちらに散って、細い糸をネットワーク化しています。

田んぼがあたり一面に多いせいか、飛ぶ虫も多いですし、それを捕食する昆虫や小動物も存在しています。そしてその虫をターゲットに蜘蛛は引っかかりそうな場所に巣を作る。

そして最初は小さい蜘蛛の子もどんどん肥えていって巨大化していきます。

蜘蛛の生き方みたいなものを間近に見つめることができるのも田舎ならではかも。

虫をじっくりとみることもなかった都会

都会暮らしをしていると、虫といっても時々飛んでいる、目障り耳障りぐらいのレベル感でした。それが、こうして生活の中で常に目の前にいつでも存在していると、いやでも目につきますし、慣れてきます。

カメムシもそうです。

風貌もお尻から出す激臭も苦手。触ることなど言わずもがな。

それが、もう慣れてしまえば、カメムシの触覚を掴んで壁から剥ぎ取り、室外へポイっと捨てるような技能まで身についてしまいました。(田舎では通常ガムテープで捕獲・廃棄が多い)

これも、カメムシをじーっと見ていると、その動き方などが見えてきて、激臭もどこから出すのかも知ってしまえば扱い方も我流で想像がつきます。

そして、慣れてくると、虫も空気の一部のように感じてきて、嫌悪感などはもうほとんど感じなくなったのです。私も小さな成長?ですねw

彼を知り己を知れば百戦殆からず

虫の観察結果、蜘蛛の成長過程や、カメムシの動体などを知ることになりました。そうしていると、自ずと対処方法もわかってくることを体感しました。

かつて、中間管理職を営業現場で任されていた時、部下のこともよく観察していたことを思い出しました。

営業担当も、同行していると顧客と面会している場面や車の運転、食事の仕方、口癖など色々な場面からその人のカラーが出ていることがあります。

普段交通ルールとマナーを守っている担当者が同行日、その翌月も荒い運転になっていたこと、期限までに提出物も出せないなど変化が見られたケースがありました。本人に問いかけたところ、奥さんと関係がうまくいっていないと話がありました。

本人にとって、家族の安定がベストパフォーマンスを出せることが根本にあったため、業務は一旦置いて、しっかり家族との時間を持つように指示しました。もちろん、家族との関係構築やコミュニケーションの充実を図ってもらうためにも、安心して休むといいよ、と話したことをふと思い出したのです。。

その後はご想像の通り、パフォーマンスは改善。本人もおざなりだった奥さんへの対応も反省して変化するきっかけになったとか。

まとめ

虫をじっくりみることも意外な発見や対処方法につながるきっかけになりました。合わせて、対人間としても、まずは相手のことをしっかり観察すること。それは結果的に知ることに繋がり、ひいては理解へと結びつく。

理解できた安心もあるのでしょう。どう関わっていくと良いのかとその次を考え始めます。

観察することで学びを得れば、すなわち、相手を助け、自らも余計な労力を使うことも減りそうです。

人の嫌悪感などは相手のことをよく知らないことで起こりうる最たる事例かもしれません。

まず相手をよく知ること。田舎で虫との向き合い方を通じて改めて学びました。

Today is the first day of the rest of my life.

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