40代になって味噌作りを始めるとは思いもよらず
40代になって味噌を作り始めるとは以前は全く想像していませんでした。
30代の頃は、ただひたすらに仕事に打ち込んで、どうやったら自分の市場価値を高められるか、を追求していましたし、それを求められていました。
仕事という成果を追い求め、経験を積む面白さはありましたが、こうした生活や暮らしに身近なことは、ちょっとイベントで楽しむ程度に終わっていたように思います。
それが、今、仕事はどちらかといえば少し抑制気味にして、暮らしを大切に、自分の生き方を見直す時間になってきています。
ミドルライフは自分の生き方を見直すタイミング
古いですが、私は30代まではモウレツ社員として働きっぱなしで、時には土曜日も使って仕事をしていました。
ある程度、成果も出て責任あるポジションを任され、ストレスも大きく抱えながら日々を過ごしてきましたが、何か失っているように感じてもいたのです。
そのように、自分のキャパシティの大半を使い切っていたこともあり、40代になってみて、このままでこの先も同じような時間の使い方で良いのだろうか、果たして今、自分自身は幸せなのだろうか、と考える時期が来ました。
仕事に意識が集中しすぎて他に目が向かない中でも、せめて身近な日々の生活のから豊かな時間を見出せたら、と思っていました。小さなことから始めてみようと、今回の味噌仕込みがあります。
日々の暮らしから楽しみを見つける
今年の味噌作りは前回の記事でご紹介しています。
3月、桃の節句の日に味噌仕込みをして、7ヶ月ほど経過した10月初旬に仕込み具合をチェックしてみました。
ワクワクしながら、樽の蓋を開けてみると、数ヶ月前にはなかった発酵が進んだ味噌らしい香りがふわーっと漂ってきています。
色も深くなり、味噌の熟成が徐々に進んでいるのがわかります。
ここからさらに3ヶ月は寝かせて、トータル10ヶ月ほど経過した段階で味噌を取り出す予定です。発酵という菌の力を借りて食品の味わいを深く、旨みを生み出してくれる自然の加工手段。相手は菌という生き物のため、丁寧に関わり、様子を伺いながら発酵しやすい環境づくりも自分自身との対比も入ってくると気づきもあります。
こうした営みは、忙しく時間に追われている世界にいると、どうしても後回しで手が回らないと想像しては断念することも多いかもしれません。そういう時は、こうした身近で丁寧な暮らしと関わってみると、生き方そのものを考えるきっかけになるかもしれません。
味噌ができると嬉しいですし、シェアできるとまた喜びも増えますしね。
こうした時間の使い方もミドルにはあっても良いかもしれません。
Today is the first day of the rest of my life.