葛まんじゅう(若狭)

若狭名物といえば、夏の葛まんじゅうをはずすことはできません♪

基本に忠実に、手作りで原料にこだわってとなると、店先に並ぶものは数あれど、やはりここは小浜市の伊勢屋さん製造のものが季節限定の定番商品としてご用意いただけて一番かなと思います。

葛まんじゅうって

葛まんじゅうと聞いて、すぐにイメージできますか?

水で溶いた葛粉を温めて練って、こし餡をおにぎりの具材のように練った葛粉に閉じ込めて冷やし固める、というものです。

写真の見た目から一瞬、目玉焼きのように見えるかも・・

古くは、若狭一帯で採れた葛根から手間暇かけて精製した葛粉を使って地域の方々に愛されてきました。

これが実際の熊川の葛根。これに含まれる澱粉を取り出して葛粉が生まれます。

産業や食の多様化などもあって、葛需要が下がったり、手間がめちゃくちゃかかる葛の精製なので量産できない上に担い手も減ったりと、熊川葛は少量高級品になっています。

伊勢屋さんはこの、日本三大葛の熊川葛と奈良の吉野葛とを合わせてお作りになっているとのこと。

合わせて、葛だけではなく、水も重要。

若狭は水に本当に恵まれた土地です。

美味しい水 で紹介

伊勢屋さんでは名水100選の雲城水を使用されていると聞きます。

葛と水が命の、葛まんじゅうのような和菓子が生まれるのは必然ですね。

いざ実食

こちら原材料はとってもシンプル。

  • 本葛(熊川・吉野産)
  • 小豆
  • 砂糖

雲城水に浸っていて、そのまま添付のフォークで口に入れます。

ゼリーのような硬さではなく、ところてんのような歯応えでなく、優しくフォークが通り、形状を失うことなく、そのまま口に入ってくれます。

こし餡の優しい淡い甘さとともに、葛のごく微かな香りを伴って瑞々しい口当たりと冷涼な喉越しが待っていました。

水出しの緑茶と共にいただくと風味を損なうことなく、余韻も楽しめるのではないでしょうか。

どこで購入するか

購入先は、

伊勢屋さん本店、または、道の駅若狭おばまになると思います。

私は道の駅で購入しました。本店は夏場は混み合うので避けています。

伊勢屋さんは8:30に開店されるため、遠方に手土産として持参する時にはこちらを選びます。(3個入り¥534〜)

そして、真打も。

熊川葛精製される葛振興会の皆さんが手作りされる、熊川葛100%、もちろん名水も使用の贅沢な(かつリーズナブル!)葛まんじゅうがあるのです。年に数回、熊川宿のイベントで提供されるのですが、個人的にはこちらが楽しみで仕方がありません。

熊川いっぷく時代村(2024/10/06 日曜日)

まとめ

暑い夏を口元から涼をとることができるこの葛まんじゅう。

甘いもの好きの子供達にとっては物足りない甘さかもしれませんが、優しい甘さで上品な味わいの素材重視派にとっては本当に素敵な和菓子。

ぜひ、夏の若狭にお越しの際は手に取っていただければと思います!

日持ちが当日中(出来立てがベスト)のため、ここに来なければほぼ食べられませんよ!

Today is the first day of the rest of my life.

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