お米、毎日召し上がっていますか?
関西に住んでいた時、毎朝の食事はパンでした。下手すればお昼もパン。
なぜか?
特に理由はありませんでしたが、神戸在住の際は、消費量の多いまちというのもあり、腕のいい職人さんが多いので美味しいパンが入手しやすい、というのもありました。徐々にハマって、最後は食パン1枚を焼くための特別なトースターを購入するまでに至り、バターとコーヒーとで朝を充実させていたものです。
それが、この若狭に来てからというもの、ご飯が如何にもこうにも美味しく感じるようになり、なぜこんなにも?と思っていたものです。
そこで、熊川のとある腕のいい料理人さんに教えていただいたのが、若狭は米どころ、土や水の具合でコメも美味さが変わるものだよ、とのこと。
特に、若狭町上中エリアであってもそもそもの昔からの土地の質は米の質も左右するものと教えてくださり、作付け場所によっておいしさも変わるとのこと。中でも、作付面積はさほど広くなくとも、熊川の地は美味しい米が獲れると。スーパーマーケットで買うお米も決して悪くはないものの、やはり農家さんから直接購入させていただくものには敵わないのでしょうか。
ご紹介をいただき、地域でまとめて米づくりをされている”Iさん”にお米を分けていただけることとなりました。こちらの地域はコシヒカリ一択。
Iさん曰く、熊川の土地は水や栄養分を吸い込みやすい地質で、水も肥料も与え続けなければ稲が育たない、しかも、山間の土地のため、日当たりにも限界があるので米粒は大きくは育たない。だけど、手を抜かず、田んぼと関わっていくと美味い米ができる。そのように、本当に控えめに謙虚に、教えてくださりました。
コシヒカリはそもそも福井県で生まれた品種。全国で今もトップクラスの作付け面積と知名度。粒を見れば、白く輝き、ややシャッキリと炊いてやれば、粒立ちもよく適度な歯応えと粘り気と共に、じんわりと押し寄せてくる甘みがあります。香りも食欲をそそります。
今や福井県はポストコシヒカリに、「いちほまれ」を県をあげて推しています。地ビールですら、いちほまれを原料に作るなど、いちほまれ一色。これからの品種として、福井県には美味しいお米が生活と共にあることを実感できます。
お米が美味しい背景には、水があると思っています。
参考:https://middle-life.com/beautiful-water/
稲が育つ源であり、炊き上げるために必要なお水の力は紛れもなく炊飯力に関わってくるはず!
Iさんもそれはおっしゃっていました。
パン食からお米食中心に、生活する場所が変わってそれが続いてみると、驚くべきことに(もちろんその他要因はありますが)いわゆる中年になっても体型が維持され、体の疲れやすさにも影響があるような気がしています。細かなことはまた別の話題として取り上げるとして、しばしば見かける、「お米を食べずにタンパク質中心の生活をしています」などのダイエット方法があるようですが、お米がそこに悪影響を及ぼしている印象は特にありません。それはこの米どころ若狭に住まうみなさんの体型を見ていても、地域の知り合いと話していてもそれは思います。
若狭にお越しの際は、いちほまれももちろんですが、コシヒカリを召し上がってみてください。道の駅若狭熊川のイートインスペースでは熊川のコメを提供されていると聞きます。お米のおいしさに触れ、当たり前になっているコメすらも、そのおいしさから贅沢な気持ちにさせてくれる価値ある生産物に、この土地の魅力の一種として、感じていただければと思います。
Today is the first day of the rest of my life.
[…] 福井県に住んでみて、食文化の豊かさには目を見張るものがあります。越前そばが他県から見れば有名ですが、上記の通り、餅文化も素晴らしく、前述のコメも特筆すべきものがあります。様々な商品が並び、手軽に入手できるECサイトも充実してきていますが、ここでしか買えない地元産品をぜひ手に取っていただければと思います。 […]
[…] いよいよ新米がもう少し待てば出てきますね!美味しいお米(福井県の、若狭のコシヒカリは特に)、美味しく炊き上げる道具(個人的には象印の炎舞炊きがオススメ!)、美味しい水とミネラルを多く含む越前塩で作る塩むすびこそ最高のご馳走です! […]