福井県勝山市
福井県の奥越エリア、石川県と岐阜県の県境に位置する町、勝山市。
若狭町からの距離は120km先にあり、舞鶴若狭道と北陸道を使って1時間30分程度で移動することができます。
福井県の嶺南(若狭のあるエリア)と嶺北(福井市や勝山市など)はちょうど敦賀で区切られており、感覚的に、片方から片方へ移動するのは小さな旅行をするぐらいの感覚になります。結果、同じ県なのですが、ちょっと遠い場所という印象をもつ方が少なくありません。
若狭に住んでいると、勝山はちょっと遠いエリア。日帰りも可能ですが、1泊旅行したくなるような場所でもあります。
観光地としても、昨今では、恐竜博物館が人気を博していますし、冬はスキージャム勝山があったり、隣には歴史文化の色が濃い大野市もあって、素敵な場所です。

平泉寺白山神社
そんな勝山市に、令和7年5月23日から25日限定で、33年に一度の御神体がご開帳されるイベントが行われました。
平泉寺白山神社、白山信仰のもと、717年に創建され、室町を経て現代まで篤く信仰され続けています。
室町期に今回のご開帳でお目見えする、白山の女神、河上御前の像が祀られています。
天正二年(1574年)に一向一揆で焼き討ちにあってしまい、全山焼失したとのことですが、それまでは宗教都市として栄華を極めていたようで、平泉寺周辺には僧(僧兵)の宿舎で埋め尽くされるぐらいに大きな力を誇っていたようです。
実際、足を運んでみると、きれいに整えられ、広い敷地にも関わらず清掃が行き届いていて、大切にされつづけていることが垣間見られます。
三十三年に一度のインパクト
河上御前の像は室町時代に作られたとされ、一向一揆の時も僧侶が命懸けで守ったとされています。
一生に一度か二度程度しか目にできないこともあって、人出は相当なものでした。


鳥居をくぐってから、本社まで延々とのぼり続けました。早朝、8時のシャトルバスに乗り込み、真っ先に神社に着いたものの、それでも参拝までには列に並び、敷地内の社の参拝も含めて、結局11時ごろまで滞在しました。
河上御前のお顔は光の加減もあってはっきりとは拝めませんでしたが、丸く穏やかな様相に見受けました。
時間が経つにつれ、参拝の列は長くなり、鳥居口よりもさらに列は伸び、最後尾は一体いつごろ本社に辿り着くのだろうか、というほど、人の列は絶えませんでした。
まとめ
福井県勝山市にある平泉寺白山神社の三十三年に一度のご開帳について触れさせていただきました。
若狭からは奥越エリアまで距離こそありますが、勝山市をはじめとしてすてきな場所です。
平泉寺白山神社は厳かながら、静けさと美しさで凛とした雰囲気もまたすばらしい場所です。
梅雨時期を越え、苔の蒼さと緑が色濃くなるシーズンはまた格別な風情を醸し出すとのこと。
近くには、一乗谷など見所もあり、越前そばもさまざまな場所で楽しめることから、プチ旅行先におすすめ。
若狭で1泊、奥越で1泊といった福井県を楽しむプランもぜひご検討ください。
Today is the first day of the rest of my life.