船釣りと魚捌き(隠岐)

釣りにやや後ろ向きな私

釣り。それはこれまで何度も挑戦してきて敢えなく趣味から外れていくもの。準備や道具メンテなど手間を惜しんでしまうもの。餌や魚そのもののにおいにどうしても慣れないもの。とやや後ろ向き気分でした。私にはストレス要因の一つですw

そこは諦めの悪い私。隠岐に来たのだから、と、宿主のお声がけもいただいて、もう一度挑戦しようと船釣りへ。

いつもはストレスの解放とそもそも溜めないことに努めていますが、今後釣りのイメージが変わるかもしれないと思い、敢えて、ストレスを与える行動にでました。

ゲストハウスだるまやさんより。緑の垣根の向こうに船着場あり。板で足場を作ってある。捌き場にも。

いざ、準備と実践

釣り道具はというと、竿は錆びつき、リールもガタが来ている、餌もコマセは僅か。アジの切り身が少しあるだけ、という何とも過酷な条件のもと、いくつかのポイントと言われる場所で釣り糸を垂れてみました。

台風が近づいてきていることで風は5m程度の曇天の状況。気長に待ちます。最初はコマセを投入。アジを狙いましたが、うんともすんとも反応がありません。そのうちコマセも尽き、アジの切り身に切り替えて、中型サイズを狙い、ちょっと待ちます。

さすがは豊かな海。魚がいないのか、と思いながらも餌に食いついてきます。反応を確かめながらクイッと竿をふると、思いの外になかなかの大物。釣り上げたのは高級魚カンパチ。

釣った時の写真を残しておけばよかった・・・

その後も小さめの真鯛が食いついてくれて、釣果はこの2魚種。

さて、釣ったはいいものの、私の課題はこれまで魚をイチから捌いたのはアジとイカで経験あるのみ。しかも、小雨が降り始め、今回捌いていい場所というのが船着場の板の上。包丁は刺身用の柳刃しかないという素人には整っていない環境です。

自分をコーチングして魚を捌く

こういう場合、どうやって心を奮い立たせますか?

昔の仕事の杵柄、コーチング力を自分に活かしてみました。そう、私はこれまで何度か捌いた経験があるじゃないか。そして、ベストとは言えなくても道具はある!何に不安があるのだ?どう捌けばいいか?それなら事前にググって調べた上でイメトレしておけばOK。におい?それを気にする特別な理由はない。少しずつ自分なりに解答を出して、そっと勇気づける。そうすると、やれる!になります。

こうしていくと、挑戦しない理由は自らの対話の中で見当たらないわけです。今晩の食事にもなる。鮮度の良いうちに捌いて冷蔵庫で冷やしておこう、となりました。結局、やらない理由をつけようとしていた面がありました。

さぁ、事前に捌く手解きをWebでしっかりイメージを作っておき、いざ挑戦。

格闘した結果

写真左 真鯛⇨塩焼き 写真右 カンパチ⇨刺身

真鯛は縁側で塩焼きにする下拵えができ、カンパチは4つのサクができました。

たかだか魚を捌く、ということですが、下手なりにこれができたことで、これまで高いハードルと感じていたことが、さほど問題ではないと実感できたのです。さらに、何より経験を積めた。経験は何よりも自信が深まり、勇気につながるものですね。

まとめ

些細なことですが、今回のことを通じて自分を乗り越えるために学んだこと。

・まずは挑戦してみようと思うこと。

・そのためにボトルネックになっていることを対話の中で引き出すこと。

・できた場面を想像し、挑戦後の自分自身がどう変わるのかをイメージすること。

・できたことを素直に認め、自分を褒めてあげること。

最初こそ、ストレスが増えるだけなのでは?と思っていた私でしたが、むしろこの経験を通じてストレスとの向き合い方を自分なりに整理でき、結果として、ストレスになっていなかったことにも気づけました。

人は年齢をどのように重ねても、挑戦する気概を失わなければいつでも成長できそうです。

余談ですが、真鯛の塩焼きはふっくらした鯛の旨みある身をいただき、カンパチはやや甘めの醤油で隠岐の普通酒淡麗の“隠岐誉”と合わせて隠岐の最後の夜を楽しみました。

Today is the first day of the rest of my life.

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