谷口屋さんのおあげ
福井県のスーパーマーケットなど主要なお店で
よく見かける代表的なおあげ
福井県でも石川県と接する坂井市にあるお店
福井市は60年以上も油揚げ購入額No.1
福井県に住んだからには、日常生活に取り入れておきたい食の一つ、おあげについてご紹介します。
福井県福井市は〇〇でNo.1
総務省がまとめた1年間の家計調査が発表され、「油揚げ・がんもどき」の購入額で福井市は6099円と61年連続で全国1位となりました。 全国の県庁所在地や政令指定都市を対象(総務省調べ2024年2月発表)
福井市、とありますが、福井県に住んでみて思うのは、福井県全体として油揚げは食卓で定番だと感じること。
知人に尋ねてもそう教えてくれますが、やはり目で見てわかるのは、スーパーマーケットで油揚げの設置コーナー面積。
関西のそれに比べても倍近いスペースをとっていて、販売されている種類も多いです。
総務省のまとめでもありましたが、全国平均の倍ほどあるとのことで、2位の京都市、3位の金沢市という京文化に馴染みのある地域をさらに上回る点でも興味深い結果。
どうして消費量が多いの?
油揚げが好まれている理由に、次のようなことが考えられます。
- 浄土真宗の報恩講料理などで伝統的に食べられてきた
- 共働き家庭が多く、買ってすぐに食卓に並べられるものが重宝されている
福井県は浄土真宗が多い県No.1でもあって、そのあたりとのつながりはありそうです。
実際、これも住んでみて気づいたことですが、もう、お寺の数が本当に多い!
1つの集落にほぼ必ず1つはあります。多いところでは2つあるところも。
地域じゃありません、集落です。そこまでお寺って必要?と思いますが、神社もやはり各1つぐらいはあったりします。
詳しくはまだ知らないのですが、生活との関わりに寺社が深く根ざしていたのだろうと推察できますね。
加えて、共働きでも全国No.1です。クイックに食卓に上げられるのは嬉しいですしね。
共働き率 | 61.2%(全国第1位) |
女性の就業率 | 全国第2位(52.6%) |
専業主婦の割合 | 5%(全国値よりも少ない) |
正規雇用者比率 | 女性が53.9%(全国第2位) |
食べ方いろいろ⇨炭火で焼く
この油揚げ、まさに油揚げでして、何を言いたいかというと、厚揚げとは違うということです。
そもそも厚みのある豆腐を1時間近く揚げているもので、一方で、厚揚げは木綿豆腐をさっと10分程度揚げるだけ。
これは食感が全く違います。その分、食べ方もさまざまありますが、シンプルに焼くだけでもOK。
今回、囲炉裏で遠火の強火でサクッと焼き上げてあげますと、箸を入れる時にカリッとする感覚が手に伝わります。
中はふんわりとジューシー。シンプルに醤油を垂らして、軽く焦げ目をつけて頬張ると大豆と揚げた香ばしさの両方が鼻腔を通っていき、口の中はカリッとした食感に加えて豆腐の柔らかさが広がります。
囲炉裏や炭火で、というのは日常的ではありませんが、フライパンなどで火入れして召し上がるだけでも十分なおかずです。
まとめ
いかがでしたか?福井県で多く食されているお揚げ。
代表的な谷口屋さんのお揚げを炭火でじっくり焼いて食べる、ただそれだけでも地域性を感じ、贅沢な気分にさせてくれます。スーパーなどで比較的に手に入れやすいので、嬉しい限り。
炭火で焼いてみれば、シンプルなのにそれはまた至福の時間を与えてくれます。
豊かな時間の生み出し方は地域性を感じたり、スローな調理方法などからも得られますね。
日々忙しいミドルにとって、こうした時間を少しとってみるだけでも心がリセットされるのではないでしょうか。
Today is the first day of the rest of my life.