福井でいうあべかわ餅

あべかわ餅と聞いて、関西人の私は所謂きなこ餅を想像します。

子供のころから、安倍川餅と書いて、やわらかい白餅を湯に潜らせ、白砂糖ときな粉を適度に配合した粉をつけて食べる。

これこそが安倍川餅だと信じてやまなかったのでした。

しかし、福井県に来てみて、餅好きとしては餅の販売店が多いことに不思議な印象がありました。

福井県嶺北のあべかわ餅

田中屋さんのあべかわ餅 6枚入り ¥350

ご覧のとおり、やわらかい白餅にきな粉、ここまでは合点がいくのですが、付いてくるのは黒蜜。

黒蜜になった途端、これまでのあべかわ餅概念が一気に変わる印象がありました。

なぜ黒蜜?

これについては定説らしいものは耳にしていませんが、江戸時代から続く食文化のようです。

古くから続く、あべかわ餅専門店「蝋金餅店」では1867年以前から作り続けているとのこと。

その他のお店も福井県に長くつづく餅文化を継承して、店々によって大なり小なり味わいなどが異なれど、やはり黒蜜で甘みを補っています。

写真のケースでは、手土産やテイクアウトとしての提供に喜ばれやすく、一方ではお店で黒蜜を付けたのちにきな粉をまぶすタイプのものもあり、店の個性も手伝ってちょっと楽しくなります。

食べてみる価値大いにあり

当日中の賞味期限ということも納得。

お餅のやわらかさはほっぺのようで、歯を入れてもすっと切れていく感触。

黒蜜は甘すぎずにあっさりと、そしてさらりとしていて、きなこの香りと絶妙にマッチします。

全体的にやさしい甘さに包まれていて、白砂糖をまぶすときのようなくどい甘さをまったく想起させないのがこのあべかわ餅の素敵なところです。

当日中であることが何よりのため、遠方への手土産には適さず、福井を訪れての楽しみにしていただくのが一番おいしく召し上がっていただく方法でしょう。

実際、地元の知り合いによると、翌日になり、餅が固くなってレンジで温めるものの、できたての時とは種類の違う風合いになってしまって残念だった、とも話していました。

まとめ

福井を代表する食のひとつ、あべかわ餅をご紹介しました。

これは嶺北(越前町以北)の食文化で、嶺南(敦賀市以南)では手に入らない餅文化です。

安倍川もちとは書かず、あべかわ餅。

きな粉と黒蜜でやわらかな白餅と合わせて食べる地域の独自性があります。

地域性によって食文化が異なるため、福井県に来られる際には、そうした訪れる楽しみをチェックして来られることをおすすめします。

Today is the first day of the rest of my life.

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