とある40代の経済と家庭事情

年末になり、友人と近況報告しながら話す機会がちらほら発生しています。

そうした場合、同じ40代友人の相談や悩み事の大半は不思議と共有しているもので、家と子供事情がほとんど。

今回の友人も、家を建てるかどうかについての相談を受けました。

ただ、今回の友人はしっかり投資をしていて、素晴らしい投資成績も持っているため、優先順位は子供にとって良い環境を提供することを念頭に置いているとのこと。

共通の話題のスタートは、昨今のS&P500の成長についてでした。

2024年のS&P500の上昇率は25.25%で2年連続の大幅高

2023年から24年にかけて、米国株式市場は例年にない活況で、多少冷え込む可能性もあるとみていたのですが、24年は終わってみれば、8月上旬の瞬間的な暴落を除けば、比較的落ち着きのある、右肩あがりの市場でした。

新NISAが始まって、eMAXIS Slim S&P500やeMAXIS Slim 全世界株式(通称オルカン)には多くの投資資金が流れ込み、日本人の持つ資産が米国へと大きく流出する事態でもあり、投資が日本人に少しずつ浸透し始める年でもあったと思います。

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出している、アメリカの代表的な株価指数S&P500における、2024年の上昇率は25.25%で、23年と並んで2年連続の大幅高でした。

つまり、かなりざっくりいえば、年初に100万円を投資信託で預けていたら、125万円ほどになっていた、ということ。

23年から投資していたら、50%弱の上昇率の恩恵を受けられたと思います。

今の日本で、都市銀行に普通預金した場合、0.100%(2024/12/27現在)ですので、100万円預けて、1年間でわずか1,000円の利息(税引前)という始末。

ここでリスクを取れるかどうかで成果に大きな差が生まれることになりますね。

友人は、コロナ禍で始めたため、70%以上の含み益を抱えているとのこと。

友人の投資

友人は、40半ばで二児のパパです。

彼は会社員として、管理職として、奥さんも契約社員として働きながら、家計は2馬力の1000万円以上のパワーカップル。

それでも、家計はさほど余裕がない、とのこと。

とはいえ、毎月の積立投資には8万円〜10万円を割いて、投資は継続してきているようです。

S&P500への投資はもとより、インドへの成長投資も欠かさず、手元資金は資産の10%程度としてそれ以外はすべて投資に振っているようです。

最近、同年代と投資しているかの話をする機会が増えましたが、多くはまだ手付かずだという知り合いが多数派です。

しかし、友人は投資には妙味がある、と熱っぽく話してくれました。特に、コロナ禍以降の順調な株価を経験すると、預金していることが勿体無いと思うようになったとのこと。

特に、ドル預金やドルによる投資を行わないことの機会損失を強く語っていました。

友人は自宅戸建を購入検討中

投資が順調な中、お子さんの成長に合わせて、自宅を建てることを前向きに検討していると教えてくれました。

現在の家賃は駐車場込みで9万円程度。検討中の戸建予算は4000万円ほどの物件を500万円の頭金で30年ローンで組むことを視野に入れているとのこと。ざっくり11.5万円が月々固定費として支払われるイメージです。

40半ばで30年のローンはきついのでは、と投げかけたところ、不安がありながらも子供のことがあるから、とのこと。

2人子供を育てる覚悟を決めたのは、子供一人だとかわいそうだ、という気持ちが強かったようです。経済よりも子供の未来を考える、という点は親としての責任感でしょう。

個人的には、先の記事でも記載したように昨今のインフレや路線価、資材価格・人件費の高騰などを見ても、経済的にはどうなんだろうかと伝えました。特に友人は田舎に家を建てる、と考えていたのです。

賃貸でその希望の土地を見つけて、必要に応じて、地域を理解してから戸建を手にいれるのでも良いのでは?と考えましたが、夫婦間の優先順位はそれ以外にあり、経済より子育て環境を考えられたのも投資して余裕があるから、とのこと。

選択の自由度が増しているのでしょう。

まとめ

同じ40代、それぞれの家族や考え方はありながら、責任ある仕事と家族を持ち、子供を育て、家を構えるタイミングに迫られます。投資を補助収入として、家庭を上手に運営したいという思いはそれぞれ持ち始めていると感じる場面が増えています。

超就職氷河期で苦労した新卒時代、不確実性の高い時代でどこにも安心がない社会で生きる40代にとって、投資を上手に活用することは、視界が広くなる手段の一つになっていると思います。ただし、安易な投資は火傷の原因です。正しい知識を身につけ、リスク管理は怠らないようにしたいところ。

家庭経済の収支をプラスで維持できることは、豊かな時間の使い方にもつながっていくはず。そのためには投資について、常に学び続け、リスクを取りながらも収益を得て、上手に社会のうねりを乗り越えていきたいですね。

Today is the first day of the rest of my life.

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