比良にある昭和を感じるテイクアウト2(近江)

比良山麓に温泉

若狭に住んでいると意外と選択肢に困るのが温泉♨️

勝手なイメージで、関西の都心部から離れた場所であれば温泉がある程度あるだろう、という偏見でした。

若狭に住んでみて、真っ先に調べたのが若狭周辺の温泉場。Google mapsで”温泉”と検索すればある程度出てきます。

若狭町にはきららの湯(みかた温泉)

敦賀市にはリラポート(トンネル温泉)

おおい町にはあみーシャン大飯

県外に出れば、

高島市マキノ町にマキノ白谷温泉

このあたりが私が比較的頻度高く足を運ぶ場所です。

Google mapsには温泉検索で出てこなかったのですが、通り道によく使う国道161号線の比良付近で見かけていた”天然温泉 比良とぴあ”が気になっていました。

前記事でおはぎの駅長さんでおはぎを購入した足で、車で5分先にありました!

比良山の登山に向かう途中にあり、車でのアクセスは比較的容易でした。

温泉と限定特産物市場

こちらの施設、温泉が比較的よく、加温・消毒・循環濾過ではあるものの、加水されておらず、少しぬるっとした泉質に温度が41℃前後でゆっくり浸かれます。施設自体は古びてきているものの、温泉を楽しむならなんの問題もなし。

その玄関口に、土日限定で特産物市場を開いていらっしゃるお姉様方が。

野菜が少し、そして、一番目を引いたのが、お手製の惣菜。

いずれも300円!写真は小さいですが、ボリュームは150〜200gほどあり、スーパーで同じような惣菜を買うことを思えば、とてもお値打ちな、しかも余計なものが入っていない、シンプルな、しかも手間ひまがかけたお惣菜を販売してくれていました。

嬉しいことに、試食もさせてくれるので、自分の好みかを判別しながら、選べるのもとてもありがたいこと。

こういった地元婦人の作るお惣菜は、その地域の味が出ていて、個性があるように思います。

今回の3品もそれぞれ味わいがあります。

ぜいたく煮は、酸味が出るまで漬け込んだ沢庵を調味料で炊いたもの、とうがらし葉は苦味が特徴的な葉物、たけのこも地域の味がなんだかします。

これらの価格の割安さもさながら、売ってくれている惣菜の種類のユニークさ、味わい、それらを販売してくれているお姉様方のお人柄、スーパーで買うものとは一味も二味も違う、とっても懐かしいものでした。

一口食べた時に、脳裏をかすめたのが、大阪に住んでいた祖父母宅。そのちゃぶ台の上に並べられた、白ごはん、味噌汁、温かいお茶と惣菜たち。その時の祖父母の横顔を見ながら一緒にご飯を食べた記憶でした。

料理が記憶を呼び起こしてくれるものなのですね。しかも、遠い遠い40年近い昔の記憶です。懐かしくて温かい、もう二度と得られない時間の記憶。

40代は過去を振り返り未来に進む

こうした料理・惣菜を通じて過去を振り返るきっかけとなり、祖父母や両親、自分自身の祖先などルーツをたどり、出生に関することを考えてみる。

仕事ばかりを進めていた時期にはとても振り返ることはなかったでしょう。

しかし、仕事を優先順位から少し落とし、自分の生活や人生の歩み方を考え始める40代にはとても重要な振り返りでもあります。

40代を楽しみ、豊かで、満足度の高い生き方を選び続けるには、もちろん、本を読み、ノウハウなど論理的な進め方も重要ですが、こうした過去の自分を呼び起こすきっかけづくりも大切なように思います。

たまたま出会えた特産物市場でしたが、こうした場面もどこか自分が求めていたからこそ目についたのかもしれません。

40代、そしてその前後の30代、50代含め、ミドルライフの充実にどのようなチャンスが身近にあるかわかりません。

豊かさを追求して、その過程もしっかり楽しむスタイルで生きていきたいですね。

Today is the first day of the rest of my life.

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