秋そばの時期が近づいてきました
10月ごろに収穫され、秋新そばとして蕎麦店で提供される頃合いになってきました。風味や香りも凝縮されて、お猪口からそばを啜って鼻から抜ける瞬間は至福。年末にかけて食べられるのが毎年楽しみです。
福井県といえば、越前そばで有名。
関西在住の時は、さすがに越前までそばを食べに行こう、とまでは思わず、近場の兵庫県三田市ほか、ところどころで味わい深い3タテ蕎麦をいただく機会がありました。
たまたま福井に旅行に出てみた時、秋新そばと出会い、そして代表的なおろしそばを食べる機会に恵まれてみれば、そこから越前そばのファンです。
私のGoogle mapsには、50以上の越前そば店をピックアップされており、いつでも食べに行く準備が整っています。
実がなる前には白い花
そばの花、ご覧になったことがありますか?
大阪や神戸に住んでいると日常風景の中ではお目にかかることが少ないのですが、ここ若狭(越前ではありませんが)も田んぼの二毛作で栽培されている圃場もあります。
痩せた土地でもできるほどで、日当たりがよく、水はけがよい土壌であればOK。施肥の必要もないので、お手軽に育てられるのが助かります。
そばはやはり実がなる前に花を咲かせます。
それも白く小さい可憐な花です。それがあたり一面に広がるので視界がまた明るく感じて軽やかでもあります。
そばは種まきから二ヶ月半ほどで収穫ができるのですが、花は一ヶ月少しで咲き誇っています。
花は白くて可愛らしいのですが、香りがやや独特。。
周辺の人はもう少し香りが華やかであったら・・とコメントする方もちらほら。ここではあえて申し上げませんが、一度そばの花に顔を近づけてみてください。
季節を感じられる場所
若狭は稲作、そば栽培が春から秋にかけて行われており、その生育状況に応じて、季節感を感じられます。
定点観測するかのように、住まいがこの若狭にあれば、その変化に気づきやすいのですが、都会に住んでいるとなかなかこうした変化を目にすることも少ないのではないでしょうか。
忙しい日々ですが、人によってはなんてことないかもしれない景色でもある田舎風景を息抜きの材料にしていただいてはいかがでしょうか。
せっかちに生きて走り続ける面白さもあるでしょうし、時には自然や農業の風景に視線を移してみる。たったそれだけでも自分らしさを取り戻す機会になるかもしれません。
まとめ
私は20年以上、営業マン&管理職で走り回っていました。
それはもう忙しすぎて、自分の時間を確保するのも秒単位、ぐらいの勢いです。心を喪うかのような多忙ぶりでした。
そうした時代を超えて、今、若狭という自然と共に生きる場所を選んで過ごしています。心の持ちよう、心の理想的なありよう、そういうことをふと考えられる場所に住むことができて今、豊かな気持ちでいます。
そばの花がそうしたきっかけの一つを提供してくれています。
ぜひ若狭へ足を運んでいただき、時間の使い方なんかをふと考えてみてはいかがでしょう。
Today is the first day of the rest of my life.