コメ、手に入っていますか?
私の子供時代からの記憶では、5月のゴールデンウィークあたりで田植えをし、9月に入ってから収穫をする、というのが稲作のタイムラインだったように思います。
今や、開始はさほど変わらずとも早い収穫もあり、いよいよ新米の季節に移行していこうとしていることを風景から伝えてくれますね。
今年は珍しく米不足を身近に感じるようになっていて、知人関係でも、田舎でもいつも分けていただいている農家さんから「今年の分の在庫がなくなった」という声が6月末ごろから聞こえ始めてこの先心配だ、とか、私も購入させていただくIさんのコシヒカリも8月初旬には「自宅の分を分けます」という状況でした。
お米を食べていると
とある記述によると、日本人のDNAは米を主食とした体の構成になっているため、本来、お米こそが体に合っていると論じてありました。もちろん人口の減少や食の多様性のさらなる広がりが助長している側面もあるのでしょうが、自分の体に合う食事をできれば選び続けたいところ。
私の体感的には、パンを連日食べていた数年前と比較して、コメばかりを食べるようになったここ1年では、ミドル世代の代謝が落ちるタイミングであっても、体型・体重は維持(特別運動はしていない)されるようになり、体の疲れやすさも軽減されている気がするのです。主食だけの問題ではないにしても、自己の傾向はそれです。
農水省発表のデータをチラッと見ると・・・
米に関するマンスリーレポート 令和6年8月号によると、私たちが日常食べるお米の需要は、ここ30年ほどはひたすら右肩下がり。30年前の3分の2まで落ちてきています・・。
昨年作られたお米の在庫状況をみるために、民間在庫量もチェックすると、7月末時点で156万トンほどは市場に在庫されていることも農水省の発表で明らかです。来年も在庫はしっかり予定されていました。
とはいえ、作付けも国策によって他の大豆や飼料用米、米粉用などへ転作推奨もしていて、さらには輸出用の米に相当力を入れている様子。
主食用お米の生産量自体が価格維持のためも含めて、減少傾向が続いているのは米好きの私からするとなんだか寂しい限りですが、需要と供給、国内と国外のマーケット状況を加味すると、戦略的だととらえています。
なぜ米があまり売られていない??
では、どうしてスーパーへ行っても、農家さんへ行っても在庫切れだったり、するのかな、と疑問に思っているとニュースなどでもよく取り上げられていますね。
一部報道でもあるように、考えられている推察は次のとおり。
- 昨年夏の猛暑による一等米の比率が低下して商品がそもそも少なかった
- インフレ傾向が続く中で、すぐに値上げではなかったコメへの需要増
- 円安による外国人観光客の激増による需要増
- 南海トラフ注意報による消費者の買いだめ
まとめ
今年のコメの収穫時期がこれからとなり、市場にコメが困らない程度に供給されることを祈りつつ、お値段も例年相応にお値打ちに食べられるようにあってほしいばかり。
いよいよ新米がもう少し待てば出てきますね!美味しいお米(福井県の、若狭のコシヒカリは特に)、美味しく炊き上げる道具(個人的には象印の炎舞炊きがオススメ!)、美味しい水とミネラルを多く含む越前塩で作る塩むすびこそ最高のご馳走です!
残暑を乗り越え、天高く馬肥ゆる秋はもう目前で楽しみですね。
ぜひ福井県へお越しになり、美味なるコシヒカリを召し上がってみてください。
炊き上げるお水も重要です!
Today is the first day of the rest of my life.
[…] 以前の記事「待ちわびる米の収穫」でもご紹介のとおり、国の施策が影響しているのは事実。そして、この円安が加速させたインバウンドの影響・・。 […]