針江生水(しょうず)の郷
福井県若狭町の東隣には、滋賀県の高島市があります。
この高島市新旭町に、水がこんこんと湧くことで有名な針江というエリアがあります。
豊かな水場の象徴のように、住宅各戸から水が湧き出し、生活用水としてエコシステムが成り立っており、美しい景観の後見者として素敵なアイコンになっています。
若狭町にも熊川宿内に前川と呼ばれる水路が整備されており、生活の一部となっていますが、こちらはどちらかといえば、川から水を引いてくるパターン。一方で、こちらは一軒一軒に地下から水をひいて湧き出していて、水路が形成されるシステム、かばた(川端)、とともに集落があります。
とにかく水がきれい!水路を流れる水の透明度も高く、自然のめぐみを享受できる羨ましい地区です。
上原豆腐店の木綿豆腐
その針江のしょうずとともに100年以上この地で豆腐店を生業としているのが上原豆腐店。

こちら、潔いことに、木綿豆腐¥200と油揚げ¥150のみ販売されています。
豆腐はどうやら鉄釜で煮ているそうで、そのおこげと鉄分の香りを含んだ豆腐ができあがります。
なので、通常の豆腐の大豆の風味が全力で香ってくるのではなく、おこげの香りに大豆の甘さが追っかけてくる感じの味わいで独特です。



最初に一口食べてみれば、これこそ豆腐をたべている!と言わんばかりにしっかりとした食べ応えがあり、手作りだというのが伝わってきます。もちろん、おこげの香りとともに。
久しく昔気質の豆腐を口にしていなかったので、とてもうれしい出会いです。
まとめ
福井県若狭町と滋賀県高島市は隣接していて、若狭町からは車で20−30分で移動できる範囲。
そのため、若狭町内だけで買い物を楽しむのではなく、高島市にもでかけることがあります。
大雑把にいえば、比良山系を境にして東に滋賀県、西に福井県ですが、この比良山系は降雪があり雪解け水と豊富な森林資源によって、水が豊かでもあります。琵琶湖の水の三分の一は高島市が水源と言われるらしいですが、西の若狭もまた、この水系によって、水資源がめぐまれています。
この地で生活してみると、水が豊かな場所に住むというのは、生活の質を高めてくれる要素でもあると感じています。
住まいを選ぶなら、こうした美しい水とともにある生活のほうが日常のQOLがきっと上がります!
Today is the first day of the rest of my life.