直近5年間の幸福度推移
前回の記事から続く、ブランド総合研究所による日本の幸福度調査結果。
今回は幸福度の直近の推移と40代の幸福度について記載したいと思います。
↑の推移を見る限り、コロナ禍に突入した2020から終息に向かった2022年にかけて、全体を通して幸福度が上がり、一方では、幸せではないと感じる割合が下がる結果となりました。
コロナ禍では皆さん人との直接的な関わりや外出の制限があり、ストレスフルな生活を一時期余儀なくされたと思うのですが、コロナ禍の制限とその環境打破のためのオンラインの一斉普及が何か幸福度と関わっているのかもしれません。
この調査結果の考察からは、家族と持てる時間が増えたことが幸福度上昇の要因の一つでは?とされています。
40代の幸福度はどうだった?
もはや見事としか言いようがないです。
40代、幸福度が他世代と比べても低い。。
一体なぜこんなことが起こっているのでしょう?
このブログでは40代の苦労や悩みなども書いてきましたが、どうしてもそういうのが多くなる年代が40代のような気がしています。
例えば、
家族を持てば、子供は成人から未就学児と幅広く、夫婦間の関係性や、やりたいことの制限、自由でいられないことの鬱屈感、家を買うなど大きな買い物が発生する時期でもあります。
仕事では、頑張ってきた結果としての昇進であったり、昇進後の想像を絶するストレスや時間との戦いであったり、仕事ばかりの毎日であったりして、家族や友人知人との時間すら満足に取れないまま年齢を重ねていくなど、一気に40代にかかってくるフラストレーションがあるように思います。
この結果とグラフだけを見て、論理的に分析することは大変難しいですが、仮に、会社員として新卒から働き始めて20年、そして未来をみれば、残り20年を多忙な日々で働きつづきけることを想像して、まだ折り返しか、長い道のりだなぁ、と言いたくもなるのではないでしょうか。
特に今の40代は、就職氷河期世代と言われ、就活では著しく難易度が高い時代でした。派遣社員として働き始めた仲間もいました。今の売り手市場とは全くの反対であり、年金など公的支援も未来は暗く、景気も全く浮上していくことないままだったので明るい将来を想像できなかった世代でもあると思います。
こうした世代に幸福感を高めていくことは、日本中の幸せの底上げにもなるでしょうし、40代がハッピーだ!と感じられる豊かな生き方を当事者も見つけていくことができれば活力がさらに高まりそうです。
まとめ
幸福度について、直近5年間の推移とともに、40代の幸福度についてご紹介しました。コロナ禍との関わりが少なからず関わっていそうな年次推移は興味深いところでした。時間の使い方に余裕が生まれたことは結局のところ幸福度につながっていたのではないでしょうか。
また、40代に至っては、全世代と比較しても幸福度が低め。
その時間と余裕のない特有の時期にあたり、顕著に幸福度が低くなっています。
幸福度のレベルは、その評価の基準が主観である以上、文化や宗教、民族性なども影響を与えたりするでしょう。
とはいえ、豊かな時間をどの世代にあっても過ごせるように、工夫をして、人生を楽しんでいきたいですね。
Today is the first day of the rest of my life.
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